このシリーズでは、PKI(公開鍵基盤)の基本を、高校生や初心者🔰にもわかりやすい形で解説します!
「なんか難しくてよくわかんない…」と思っていたインターネットの安全対策。実は身近で、私たちの生活に深くかかわっている話なんです。
例えば、ネットショッピングや SNS など、何気ない日常の行動の裏側では、実は大切な情報がやりとりされています。だからこそ、その見えない危険から自分を守る方法を知っておくことがとても大切です。
インターネットはとても身近
インターネットは日常ではかかせない存在になりました。例えばこんなときに使っています
- Amazonでのネットショッピング
- Line や Instagram での友だちとのやりとり
- YouTube や Netflix で動画を視聴
それも日常的な行動ですが、裏ではあなたの「個人情報」や「通信データ」がインターネット上を飛び交っています。

えっ、それってなんか危なくない😱??
はい、その通り。インターネットは誰でも使える「オープンな通路」。だからこそ、危険(=脅威)を防ぐ仕組みが必要なのです。
🤔なにがそんなに危険なの?
繰り返しになりますが、インターネットは誰でも使える「オープンな通路」です。
Amazon で買い物をするとき、入力したクレジットカード番号や住所などの個人情報もオープンな通路を通ってやりとりされるわけです。
これが悪意のある他のユーザーに見られたら…? 悪用されてしまうかもしれません。
インターネットを利用する上で注意しなくてはいけないことは「ネットにある3大リスク」です。
インターネットにある3大リスク
1. 盗聴(こっそり見られる)
インターネットの通信では、基本的に送信者から受信者にデータが届くまで、多くの通路を経由して届きます。その中で、悪意ある他のユーザーがこっそり通信内容をのぞき見してしまうことがあるのです。
例えば
- 公共 Wi-Fi でパスワードの情報が盗まれる
- ネットショッピングで入力したクレジットカードが見られる
- チャットやメールの内容が漏れてしまう
これは、あなたのスマホやパソコンと Web サイトの間でやりとりされる情報が途中で盗み見られてしまうということ。
「盗聴」は、まさにインターネットでの “のぞき見” です。
2. なりすまし(本人のフリをされる)
インターネットの世界では、相手の顔が見えないので「本当にその人かどうか」を判断するのが難しいという特徴があります。
たとえば、あなたが使っている ID やパスワードが誰かに知られてしまったら
- 勝手に SNS で投稿される
- 知らないところでネット注文される
- あなたの名前で嘘のメッセージがおくられる
悪意のあるユーザーがあなたの名前を名乗って勝手にふるまうこと。これが「なりすまし」です。
3. 改ざん(内容を書き換えられる)
送ったはずのメッセージやデータの内容が、途中で誰かによって勝手に書き換えられてしまう。そんなことも起こりえます。
例えば
- 注文数が1個 → 100個に変更される
- 請求金額がこっそり上乗せされる
- メールの一部が書き換えられて誤解を生む
ポストに投稿したはがきの内容が、配達中に誰かに書き換えられて届くようなイメージです。これが「改ざん」です。
そこで登場!PKI(公開鍵基盤)とは?
このように色々な脅威が存在するため、そのリスクを防ぎ、安全に通信を行うための仕組みが必要です。PKI(Public Key Infrastructure:公開鍵基盤)は、これらの脅威を防ぐための「インターネットの安全の土台」となる技術です。
具体的には、次のような技術を組み合わせています。
- 🔐 公開鍵暗号方式:暗号化して安全に送る
- 🪪 電子証明書と認証局(CA):通信相手が本当に本人かを確認
- ✍️ デジタル署名:送った内容が書き換えられていないことを保証
PKI の仕組みによって、Amazonでの買い物や、LINEのやり取りも、 「安心・安全」に楽しめるようになっているのです。
最近はサイバー攻撃もどんどん巧妙化していて、「パスワードの流出」「偽サイトへの誘導」「ウィルス感染」など、誰でも被害の可能性がある時代になっています。
だからこそ、PKIの仕組みを知っておくことは自分の身を守るための防具のようなもの。
難しいことは、少しずつ学んでいけばOK!一歩ずつ、安全なネットの使い方を身に着けていきましょう✏️。
PKI基礎シリーズで学ぶこと
本ブログの PKI 基礎シリーズでは、PKI に関する内容を本記事を含めて全8回の記事で解説していきます!
- データの暗号化
- 共通鍵暗号化方式
- 公開鍵暗号方式
- ハッシュアルゴリズム
- デジタル署名
- 証明書
- 証明機関
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